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- 暗号資産(仮想通貨)が欲しい!
- 取引所と販売所ってなんだ?
- 取引所と販売所のちがいを教えてほしい。
こんな疑問にお答えします。
「取引所」と「販売所」って名前が似ていて、正直見分けがつかないですよね?
僕も最初に見たとき、なにこれどっちも一緒じゃん!と思っていました。
でも、念のために本で調べると……
「取引所」と「販売所」には決定的なちがいがあることがわかりました…。
ネタバレすると、下記です。
- 取引所:手数料が安い
- 販売所:手数料が高い
※10万円以上ちがう
衝撃じゃないですか?
おおげさではなく、
「取引所」と「販売所」ではビットコインの価格が10万円以上違うんです…
大事なので強調しますが、
- 取引所:手数料が安い
- 販売所:手数料が高い
なので、暗号資産は必ず「取引所」で買いましょうね。
そこで今回は、「取引所」と「販売所」の違いを解説しつつ、
実際の画面で価格の違いを確認していきます。
この記事を読めば、「取引所」と「販売所」の違いがわかり、損することなく暗号資産を購入できるようになるはずです。
「取引所」と「販売所」の違い
「取引所」と「販売所」の最大の違いは、取引する相手です。
- 取引所:「売りたい人」と「買いたい人」が売買注文によって取引する
- 販売所:「販売所」が「売りたい人/買いたい人」に売買する
両者の共通点は、「暗号資産を取り引きするときに使う場所」であるという点です。
わかりにくいので、図にしました!
👇が「取引所」です。
んで、👇は「販売所」。
取引所事業者とはちがいます!
コインチェックやbitFlyerなども「取引所事業者」といいますが、意味は違います。
この取引所事業者のなかに、仮想通貨を買える2つの場所(「販売所」と「取引所」)が存在します。
「取引所事業者」の詳細は下記のとおりです。
「取引所事業者」は正式には「暗号資産交換業者」といいます。
※資金決済法の改正(2020年5月1日施行)により、法令上、「仮想通貨」は「暗号資産」へ呼称変更されました。
2017年4月1日から、「暗号資産」に関する新しい制度が開始され、国内で暗号資産と法定通貨との交換サービスを行うには、暗号資産交換業の登録が必要となりました。
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では、次の章では図で説明します!
「取引所」とは:「売りたい人」と「買いたい人」が直接取り引きする
まずは取引所から。
「取引所」のイメージは下記のとおりです。さきほどの図です。
「売りたい人」と「買いたい人」が売買注文によって取り引きするのが最大の特徴であり、「取引所」はその取り引きをする場所です。
取引所のイメージ
「取引所」は、目利きのすし職人が魚市場でマグロを競るようなイメージでしょうか。 マグロを「買いたい人」とマグロを「売りたい人」が自由に価格交渉をしてマグロの価格が決まっていきます
「取引所」のメリット・デメリット
◆「取引所」のメリット
- ①手数料が安い(=スプレッドが狭い)※最重要
◆「取引所」のデメリット
- ①取り扱う商品が少ない:ビットコイン一択の業者もある
- ②「販売所」に比べて、売買取引の操作がやや難しい:「板取引」という操作をマスターする必要があります
- ③売りたい/買いたいタイミングですぐに取り引きが成立しない:タイムラグがあります
まずはメリットから解説します!
メリット:①手数料が安い(=スプレッドが狭い)※最重要
「取引所」では、「売りたい人」と「買いたい人」が直接売り買いします。
仲卸業者のような存在がいないので、取引所は手数料が安いです。これが最重要ポイントです。
専門用語で「スプレッドが狭い」とも言います。
スプレッドとは、購入価格と売却価格の差のことです。
- 購入価格(=100万円)- 売却価格(100万円)= 0円
- 購入価格(=100万円)- 売却価格(90万円)= 10万円
- 購入価格(=100万円)- 売却価格(80万円)= 20万円
- 購入価格(=100万円)- 売却価格(110万円)= 10万円(絶対数なので+)
「安く買って、高く売る」は商売の基本ですが、この場合高利益を狙うことも可能です。
反対に「高く買って、安く売る」と、ひどい損失が発生しますよね。
補足
取引所だとスプレッドが狭いので、短期のトレードには不向きです。「安く売って、高く売る」が難しいからです。
次は、デメリット…!
デメリット:①取り扱い商品が少ない
「取引所」では扱っている商品が少ないです。
事業者によって扱っている商品数は異なりますが、
なかにはビットコインしかないなど、欲しい通貨が買えない場合があります。
上記はコインチェックの取引所の画面です。
ご覧のとおり、取り扱っている銘柄は5種類のみ。
販売所なら17種類も取り扱っているのに、取引所だと5種類のみです。
「取引所」のデメリット②:「販売所」に比べて、売買取引の操作がやや難しい
「取引所」で暗号資産を購入・売却するのはやや難しいです。
実際の画面(コインチェック)がこちら。
画面中央にある「現物取引」で売り・買いの注文をしていきます。
うわぁ…難しそうだなぁ…と思うかもですが、大丈夫。
YouTubeで解説動画がたくさんあるので、無料で学べますので!
ちょっと古いですが、下記の動画が参考になります。
👆8分17秒あたりから取引所での取り引き方法が解説されていますよ。
「取引所」のデメリット③:売りたい/買いたいタイミングですぐに取り引きが成立しない
「取引所」は、「○○円で売りたい!」と「○○円で買いたい!」の金額が一致してはじめて取引が成立します。
このため、取り引きのスピードは遅いです。
取り引きのスピードが遅くなるケースは下記です。
- 現在価格よりも高い値で売ろうとする場合
- 現在価格よりも低い値で買おうとする場合
👆の場合は、今の市場価格と離れた値で取り引きしようとするので、
なかなか売り手(買い手)がつきません。
実際の画面(コインチェック)がこちら。
2022年1月31日に「1BTC=400万円」で2万円分の注文をしました(これを「指値注文」といいます)。
ところが……
注文した直後にビットコインの価格が上昇し……
1BTC=480万円台近くまでいきました。
なので、「1BTC=400万円で2万円分」の注文はいまだに成立していません!
👆のような感じで、相場から外れた注文をすると、取り引きがすぐに成立しないです。
当たり前ですが、これが市場の原理ですね(苦笑)

「販売所」とは:「販売所」が「売りたい人/買いたい人」に取り引きする
お次は、販売所。
「販売所」のイメージは、下記のとおりです。
「販売所」が間に入り、「売りたい人」と「買いたい人」に売り買いします。
一番のポイントは、「販売所」が暗号資産の値段を決める点です。
そして、売り買いしたい人は、販売所が決めた値段で暗号資産を取り引きします。
補足
「販売所」は、スーパーに売られたマグロを買うイメージでしょうか?
消費者が直接マグロの価格交渉をすることはありませんよね?
「販売所」のメリット・デメリット
◆「販売所」のメリット
- ①手間がかからない:初心者でもかんたんに売り買いできる
- ②すぐに売り買いできる:値段が決まっているので、その価格ですぐに取り引きが成立する
◆「販売所」のデメリット
- ①手数料が高い:買い価格と売り価格の差が大きい(=スプレッドが広い):シンプルに損します ※最重要
では、詳しく解説していきます。
「販売所」のメリット:①手間がかからない
まずは、メリットから。
「販売所」ではほとんどの場合、ボタンひとつで売り買いができます。
これはあらかじめ暗号資産の値段が決まっているためですね。
取引方法が「買う」「売る」ボタンのみで、初心者でもかんたんに取引できるようになっています。
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「販売所」のメリット:②すぐに売り買いできる
「販売所」では、事業者が暗号資産の値段を決めているので、取り引きのスピードが早いです。
すぐに欲しい!今すぐ手放したい!というときに便利でしょう。

次は、デメリットを解説します。
「販売所」のデメリット:①手数料が高い
さて、ここからはデメリット。
最大のデメリットでは、手数料が高い点です。
専門用語では、スプレッドが広いと言います。
スプレッドとは、”売り値と買い値のギャップ”のことですね。

「取引所」と「販売所」を比較:めんどうでも「取引所」が断然お得
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取引所と販売所どっちがイイの??
結論から言うと、断然「取引所」がオススメです。
先ほど解説した「取引所」と「販売所」の特徴を3つの項目で比較してみます。
それが下記です。
3つの項目 | 取引所 | 販売所 |
①手数料 | ◎:安い | ✕:非常に高い |
②取り引きのスピード | ○:価格のマッチング次第 | ◎:事業者の言い値なので、すぐ成立 |
③操作 | ○:やや難 | ◎:初心者でもかんたん |
もしかしたら「あれ、販売所のほうが総合的によくない?」と思うかもです。
しかし、「販売所」の手数料の高さ(スプレッドの広さ)を侮ることなかれ。
「高く買って、安く売る」悲惨な状況になってしまいますよ…。ひどいと10万円くらい差があります…。
めんどくさくても「取引所」を強くオススメします。

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実際にコインチェックで確認してみる
ここからは、実際の「コインチェック」の画面で確認してみます。
コインチェックで比べてみた!【2022年1月10日(月)時点】
まずは「取引所」の買い価格から。
👆の赤丸部分。
取引所では、「1BTC=4,761,757円」で買うことができますね。
お次は、「販売所」の買い価格です。
👆の赤丸部分(画面右下)。
販売所の買い価格は、「1BTC=4,906,402円」です。
以上をまとめると、
- 「取引所」でBTCを買うと:4,761,757円
- 「販売所」でBTCを買うと:4,906,402円
- 差額:144,645円
控えめにいって、差、広すぎませんか?
サラリーマンの月収ほどの手数料が「販売所」では持っていかれます…。
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👆のように思うかもですが、私の答えはNO。
少額で取り引きするにしても、手数料の差が大きすぎるからです。
たとえば、0.005BTCなど、小数点単位からBTCを買う場合は下記。
- 取引所:約23,808円
- 販売所:約24,532円
- 差額:約724円
1回の取り引きで、ふつうのランチ代が消えますね…。
次は、0.01BTCを買う場合は下記です。
- 取引所:約47,617円
- 販売所:約49,064円
- 差額:約1,447円
少し金額を上げると、贅沢なランチが消えます…。
もっと怖いのが、手数料の差を知らずに、「販売所」で暗号資産を長期間積み立ててしまうこと。
上記の価格だと仮定して、毎月0.01BTCずつ積み立てすると…
手数料だけで1年で17,364円、5年で86,820円の損失です。
暗号資産は価格の変動が大きいので、現実的にはもっと開きが出るでしょう。
つまり、たとえ少額積み立て投資でも、年月が経つとチリ積もで差が開くという事実を知っておくべきです。

👇は手数料に関するちょっと怖いツイートです。
Coincheckの「取引所」はBTC現物の取引手数料がゼロなので、海外からBTCを送金して円転する時は本当にお世話になってる。
多分「販売所」で売買して手数料搾取されている人がいるおかげで「取引所」手数料がゼロのままなんだろうなと考えると「Coincheckの販売所はけしからん」と声を上げづらい
— モノアイ (@mono_i_love) January 5, 2022
でも、このブログ記事を読んだ方は搾取されちゃダメですよ!
まとめ:「暗号資産は“取引所”で」を合言葉にしよう
この記事では、「取引所」と「販売所」の特徴と違いを解説しました。
まずは、図でおさらいです。
👆が取引所で、👇が販売所です。
「取引所」の特徴は、
「取引所」とは「売りたい人」と「買いたい人」が売買注文によって取引するところです。
◆「取引所」のメリット
- ①手数料が安い(=スプレッドが狭い)※最重要
◆「取引所」のデメリット
- ①売りたい/買いたいタイミングですぐに取り引きが成立しない:タイムラグがあります
- ②「販売所」に比べて、売買取引の操作がやや難しい:「板取引」という操作をマスターする必要があります
- ③取り扱う商品が少ない:ビットコイン一択の業者もある
一方で、「販売所」は、
「販売所」とは、「販売所」が「売りたい人/買いたい人」に売買するところです。
◆「販売所」のメリット
- ①手間がかからない:初心者でもかんたんに売り買いできる
- ②すぐに売り買いできる:値段が決まっているので、その価格ですぐに取り引きが成立する
◆「販売所」のデメリット
- ①手数料が高い:買い価格と売り価格の差が大きい(=スプレッドが広い):シンプルに損します ※最重要
3つのポイントで比較すると、
3つの項目 | 取引所 | 販売所 |
①手数料 | ◎:安い(コインチェックは無料) | ✕:非常に高い |
②取り引きのスピード | ○:価格のマッチング次第 | ◎:事業者の言い値なので、すぐ成立 |
③操作 | ○:やや難 | ◎:初心者でもかんたん |
上記のようになり、最重要は「手数料の違い」です。
2022年1月10日時点での価格で、手数料を比較すると、
- 「取引所」でBTCを買うと:4,761,757円
- 「販売所」でBTCを買うと:4,906,402円
- 差額:144,645円
約14万円もの開きがあることがわかりました。
本記事の結論は「暗号資産は”取引所”で」です。
繰り返しますが、多少めんどうでも販売所ではなく「取引所」で暗号資産を取り引きするようにしてくださいね。
この記事を読んだ方は、搾取されずに楽しく暗号資産投資を楽しんでもらいたいです。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。